期間:2020年12月28日~2021年3月30日
環境初期は前環境から活躍していた【スカルフェインビショップ】【AFネメシス】、新弾で強化が入った【超越ウィッチ】、【アグロネクロ】が活躍。
JCGアンリミテッド 2021/01/22にて、決勝トーナメント使用者が16人中16人、予選グループ決勝での使用者が32人中31人と驚異的な使用率を見せた。
まともに対抗できるデッキが【AFネメシス】くらいしか存在せず、1強と言ってよい環境を築き上げた。
《スカルフェイン》ナーフ後初の大会であるJCGアンリミテッド 2021/01/30では、14タイプものデッキが決勝トーナメントで使用され、群雄割拠といえる環境となった。
JCGアンリミテッド 2021/01/30におけるアグロネクロの数を受け、JCGアンリミテッド 2021/02/03で急増。ベスト4の4人の内3人が使用と華々しい戦績を残した。
旧環境で活躍していた同デッキに《伝道の司祭・ロレーナ》や《放浪する料理人》などクルトに頼らない除去カード、《剛健の翼人》や《フラッフィーエンジェル》など軽い回復守護フォロワーが入り、鉄壁のアグロ対策デッキとして環境に復権する。
《灰白の豹・アイル》と《シェムハザ》が【アグロヴァンプ】のドローソース強化、《閃光のエルフ・アルバータ》が【ロキサスリノエルフ】の疾走フォロワー、《ボーンドミネイター》が【グレモリーネクロ】の葬送札とアンリミテッドにおいても各デッキが強化を受ける。
中でも【グレモリーネクロ】は《ボーンドミネイター》の加入によりデッキ内の回復量と葬送を利用したギミックの安定感が上がり、環境での立ち位置を向上させた。
ローテーションで2シーズン続けて環境の覇者として活躍していた《開拓のロデオガイ・ロキサス》がアンリミテッドでも開花。キルターンの早いコンボを持ちながらもコンボ一辺倒ではない柔軟さを持ち、徐々に数を増やす。シーズン最後のJCGでは最多の決勝使用者数を記録。
リスト:JCGアンリミテッド 2021/01/22 優勝
新カード:《浄化の輝き》
前環境から引き続きTier1デッキとして環境初期から活躍。《浄化の輝き》の加入によりアミュレットを展開するターンの隙が減りより強力なデッキへと進化。上述の通り、JCGアンリミテッド 2021/01/22においては、決勝トーナメントでは16人全員が採用、予選決勝進出者の中でも32人中31人が採用と支配的な使用率を見せた。
ランクマッチでも圧倒的な使用率だったためか、1月28日にナーフを受け環境からほぼ消滅。《スカルフェイン》アッパー前の【教会ビショップ】の形に移行(回帰)していった。
リスト:JCGアンリミテッド 2021/03/24 優勝
新カード:特になし
新カードの獲得は無かったものの、元々のデッキの完成度の高さや【スカルフェインビショップ】とやりあえることから環境初期から活躍。
《スカルフェイン》ナーフ後も持ち前の対応力の高さを生かし今環境全てのJCGで3人以上の入賞者を輩出と安定した結果を残した。
ただ今弾で比較的苦手とするスペル系ウィッチに大きく強化が入り、前環境までのような隙の無いデッキではなくなっている。
リスト:JCGアンリミテッド 2021/03/24 優勝
新カード:《フォレストレンジャー・ウェルダー》/《閃光のエルフ・アルバータ》/《ゼノ・サジタリウス》/《ウィンドフェアリー》
ETA環境を象徴するアンリミデッキの1つ。
元々前期から《開拓のロデオガイ・ロキサス》+《リノセウス》を組み合わせたデッキは存在していたが、今弾でデッキから直接召喚できる疾走札《フォレストレンジャー・ウェルダー》、使い切りで手札交換、バウンスと組み合わせてドローソースになる使い勝手の良いアミュレット《ゼノ・サジタリウス》、《リノセウス》と相性の良い1コストバウンス《ウィンドウェアリー》と大量の新規カードを獲得。アディショナルで登場した《閃光のエルフ・アルバータ》も何度も復活する打点としてデッキを強化。
《荒野の休息》による0コスト《ナテラの大樹》の準備があれば先攻でも5ターン目のOTKを狙え、OTKが狙えなかったとしてもシャムシャマ、ウェルダー、アルバータら疾走フォロワーでの削りリノセウスでバーストを狙う動きが出来る強力なデッキとして徐々に存在感を増していった。そのデッキパワーやプレイングの周知が進んでいった結果、JCGアンリミテッド 2021/03/13 では入賞者7人、JCGアンリミテッド 2021/03/24では【AFネメシス】を超え10人もの入賞者を輩出した。
リスト:JCGアンリミテッド 2021/02/03 優勝
新カード:《ナイフトリック》/《アクセルヒーローマイザー》(アッパー)/《石英の魔女》
今弾で《エンジェルスナイプ》の上位互換《ナイフトリック》、ローテーションにおける《カオスウィザード》互換カードとなる《石英の魔女》を獲得。さらに《アクセルヒーロー・マイザー》の能力が調整され、元々採用候補に《マーシャルゴーレム》が存在していたデッキのためその恩恵を大きく受けることに。これまで効率よく盤面に干渉する手段が《決意の預言者・ルーニィ》くらいしかなかったデッキのため、高い盤面処理能力を持ちながら0コストスペルによりスペルブーストもするマイザーはマスターピースともいえるカードとなった。
ナーフ後環境の中心的デッキである【AFネメシス】に対して当て先の制限により比較的有利に立ち回れることもあり、環境を通して結果を残した。
リスト:JCGアンリミテッド 2021/01/22 ベスト4
新カード:《リトルメイガス・アリステラ》/《ナイフトリック》/《石英の魔女》
こちらも【疾走スペルウィッチ】同様《ナイフトリック》/《石英の魔女》を獲得したのに加え、1コストの除去カード《リトルメイガス・アリステラ》を獲得。《水晶の魔剣士》と相性が良く超越発動時の打点にもなる《石英の魔女》は特に強力で、大きくデッキパワーが向上。
前環境終盤からの流れもあり環境初期から活躍。ナーフ後環境は全体的な環境の高速化、他のデッキの洗練が進んできたことから思うように結果を残せなかったが、アグロメタとして台頭してきた【エイラビショップ】や【コントロールヴァンプ】などのデッキに強く、一定の数は保ち続けた。
リスト:JCGアンリミテッド 2021/02/28 優勝
新カード:《アンデッドパレード》
1コストで1/1を2体出す《アンデッドパレード》を獲得。早いターンでの《骸の王》プレイの確率が上がったが、手札を2枚消費してしまうカードでもあり、最終的には0~2枚ほどの採用に落ち着いた。
3~4ターン目の大型多面展開の圧力は健在であり、《スカルフェイン》ナーフ後は環境を通して結果を残した。
リスト:JCGアンリミテッド 2021/01/30 優勝
新カード:《アンデッドパレード》/《スカルフィッシュ》/《妖しき薬師・シャオ》
1コストで1/1を2体出す《アンデッドパレード》、3コストで2点バーン付き突進フォロワー《スカルフィッシュ》、リアニメイト4で打点を復活させる1/1/2《妖しき薬師・シャオ》を獲得。《アンデッドパレード》は1枚で計3体分破壊を稼ぐため《シャドウリーパー》と相性が良く、また《スカルフィッシュ》の加入によりリアニメイト3を2点バーンとして使用する動きの安定感が高まりデッキとしての完成度が大きく向上。
《輪廻の強制》を使えることから、《双砲の神罰・アンヴェルト》擁する【スカルフェインビショップ】に対しても全く勝てないというほどの相性差はなく《スカルフェイン》ナーフ前の環境から一定の活躍を見せる。
ナーフ後は対抗馬と目されたスペル系ウィッチに強いとされたため躍進。[[JCGアンリミテッド 2021/01/30ではトップの予選使用数、決勝進出数を記録した。
ただその結果【エイラビショップ】や【コントロールヴァンプ】など回復を多く搭載したデッキの呼び水となってしまい
使用カードがほぼローテーションの範囲内であり、追加で必要なカードもゴールド複数枚であるためランクマッチにおいても人気を集めた。
【教会ビショップ】
リスト:JCGアンリミテッド 2021/01/30 優勝
新カード:《浄化の輝き》
《スカルフェイン》ナーフ後、ほぼ前期と同じ形で環境に復活。アミュレットの採用枚数が絞られているため《浄化の輝き》を【スカルフェインビショップ】ほど上手くは使えないが、採用自体は見られた。
ムニャールビートがスペル系ウィッチに対して強力でありナーフ後環境初期は存在感を示すが、【エイラビショップ】などの台頭により数を減らす。
【グレモリーネクロ】
リスト:JCGアンリミテッド 2021/02/19 ベスト4
新カード:《ボーンドミネイター》/《セレスト・マグナ》
グレモリー系統のデッキとして《スカルフェイン》ナーフ後は一定の活躍を見せる。さらにアディショナルカードで1コストの葬送カード《ボーンドミネイター》を獲得。普通に回復付きデッキ回転カードとして使用しても強力な上、《フェイタルオーダー》+《デスブリンガー》、《ソウルテイカー・ララ》+《死の哲学者》などのコンボとも相性が良く、デッキパワーの引き上げにつながった。その結果、アディショナル後のJCGでは全ての大会で入賞を果たしている。
【接近ダゴンドラゴン】
リスト:JCGアンリミテッド 2021/02/28 優勝
新カード:特になし
新戦力は特に無かったが、キルターンの早いコンボデッキとして一定の存在感を見せた。【AFネメシス】を除くと唯一全てのJCGで入賞したデッキでもある。
【エイラビショップ】
リスト:JCGアンリミテッド 2021/02/03 優勝
新カード:《魔物を愛でる闇の聖職者・ウィル》/《フラッフィーエンジェル》/《ルナールプリースト》
UCL環境を最後に環境から遠ざかっていたデッキだったが、【アグロネクロ】の台頭を受けて復権。ETAで《魔物を愛でる闇の聖職者・ウィル》や《フラッフィーエンジェル》という使い勝手の良い回復フォロワーを獲得したのに加え、それまでの3パックで登場した様々な新戦力が入り新時代の【エイラビショップ】の姿を見せつけた。
アディショナルでは0コスト回復の《ルナールプリースト》を獲得し瞬間的な面形成能力が大きく向上。環境後期は競技環境での【アグロネクロ】の減少、【AFネメシス】の存在からではそれ程結果を残さなかったが、逆に【アグロネクロ】が多く【AFネメシス】が比較的少ないランクマッチ環境においては大きな存在感を見せた。
【コントロールヴァンプ】
リスト:JCGアンリミテッド 2021/02/19 優勝
新カード:《フラッフィーエンジェル》/《未来への飛翔》
強力な回復フォロワー《フラッフィーエンジェル》、リソース補充と除去を同時に行う《未来への飛翔》が加入。
元から一定数いるデッキタイプだったが、【アグロネクロ】の隆盛を受けて数を増やした。
【連携ネクロ】
リスト:JCGアンリミテッド 2021/02/14 優勝
新カード:《妖しき薬師・シャオ》/《アンデッドパレード》/《ソウルガイド》/《トライヘッドハウンド》
リアニメイト4を持つ《妖しき薬師・シャオ》や1コストで連携カウントを3進める《アンデッドパレード》などで高速で《天覇風神・フェイラン》を出して戦うデッキが成立。1度JCGで優勝し、また何度か入賞者を出すなど環境でも一定の結果を残した。
【アックステイカーロイヤル】
リスト:JCGアンリミテッド 2021/01/10 グループ予選決勝進出
新カード:《アックステイカー》/《老練なる教鞭》
攻撃時に攻撃力分PPを回復する《アックステイカー》を軸にしたデッキが成立。《師の教え》/《飢餓の輝き》などのバフカードでPP回復量を増やし、《分身の術》や《劇的な撤退》+《老練なる教鞭》で追加の展開を行っていく。環境で活躍することは無かったが、面白いコンボであり動画映えすることからSNSなどで拡散され話題になった。
【コントロールネメシス】
リスト:JCGアンリミテッド 2021/03/13 ベスト16
新カード:《コロッサス・マグナ》/《フラッフィーエンジェル》
6ターン目に結晶で設置した《コロッサス・マグナ》+エンハンス9の《ラグナアウェイク》でチョイスした《破壊を齎す者・ヴィズヤ》のコンボで勝つデッキが成立。《虚数物体》という強力なダメージカットアミュレットを武器に相手の攻撃を耐えていく。