期間:2021年12月27日~2022年3月25日
新カードパック:OMEN OF STORMS 十禍闘争
フォーマット制定後、初めてJCG開催のないシーズンとなった。競技環境には強い逆風が吹いている。
新カード:《ベレロフォン》/《悠久の絶望》/《絶望の安息・マーウィン》/《砕氷の聖獣》
《ベレロフォン》 コスト4/フォロワー/ビショップ 4/3→6/5 自分のターン終了時、自分のリーダーと自分のフォロワーすべてを1回復。 進化後 自分のターン終了時、自分のリーダーと自分のフォロワーすべてを2回復。 進化時 このバトル中、自分のリーダーは「自分のターン中、「自分のリーダーか自分のフォロワー(または両方)を回復させる」能力が働くたび、相手のリーダーと相手のフォロワーすべてに1ダメージ。上限は1ターンに10回」を持つ。リーダーはこの能力を重複して持たない。
《絶望の悠久》 コスト3/アミュレット カウントダウン3 自分のターン終了時、自部の場に攻撃済み状態のフォロワーがいないなら、自分のリーダーを2回復。カードを1枚引く。
《ベレロフォン》の登場により成立した、OOSアンリミを象徴するデッキ。
《ベレロフォン》のリーダー付与効果と豊富な回復スペルにより耐久しつつ、隙をみて《聖なる弓使い・クルト》のバーンを決める。《安息の領域》によるダメージカットでワンショット系コンボや大型フォロワーの横並べにも耐性を持ち、さらに攻撃不可により除去されず場に残ったフォロワー+クルトで一気に削り切る、クルトを複数枚そろえてバーンといった早期決着を狙うことも可能。強力なデッキとして環境で流行した。
アディショナルでは《絶望の安息・マーウィン》、《悠久の絶望》と実戦レベルのカードを2種類も獲得。マーウィンは回復カードを温存しつつ盤面に干渉できるカードで、【骸ネクロ】のような除去しきることが難しい対面や【連携ロイヤル】の出してくる《ビクトリーブレイダー》への解答にもなった。《悠久の絶望》は、設置型の回復で除去やクルトOTKの要求値を下げながら計3ドローとこのデッキのために生まれたようなカード。
他の強化を受けたデッキと張り合い、アディショナル環境でも活躍を続けた。
新カード:《アストロウィング・ララミア》/《舞い戻る奏絶》/《機構の発見》/《音速の突破》
《アストロウィング・ララミア》 コスト2/フォロワー/ネメシス/機械・アーティファクト 2/2→4/4 突進 ファンファーレ 「このバトル中に破壊された自分のアーティファクト・カードの名前」が6種類以上なら、相手のフォロワーすべてに4ダメージ。 進化後 疾走
《舞い戻る奏絶》 コスト1/スペル/ネメシス 葬送したなら、それと同名のフォロワー1枚を手札に加える。 その後、このバトル中に破壊された自分のフォロワーが10体以上なら、このバトル中に破壊された「コスト3、4の自分のフォロワー」と同名のフォロワー1枚ずつを手札に加える。(同じコストのフォロワーが複数あるなら、その中からランダム)
《アストロウィング・ララミア》、《機構の発見》、《音速の突破》を獲得。《アストロウィング・ララミア》は前環境において標準搭載されていた《音速の機構・ララミア》と比較して勝っている点が多く、新たなアーティファクトフォロワーとして採用された。
《機構の発見》は《アナライズアーティファクト》の安定供給に貢献するカード、《音速の突破》は突進付与での面処理/解放下で手札を空けられるカードと、採用例が見られたカードであり、着実にデッキが強化された。
更にアディショナルにおいて《舞い戻る奏絶》を獲得。葬送に《機構の解放》の効果が反応するため、《加速装置》や当て先がない状況でも盤面を埋めずに動くことができる。更に、盤面に出す→フォロワーに当てる/スピネを打つという手続きを踏まず直接破壊されたフォロワーの種類を増やせるカードであり、早期の6種達成にも貢献。ランカーを中心に広まりを見せていった。
OOSだけでも4種も採用できる候補を獲得し、また《安息の領域》や《スピリットイーター》対策として《水銀の遮断》に注目が集まるなど、前期以上構築に多様性があるデッキとなった。
新カード:《スピリットイーター》/《霊体の侵入》/《荒天の雷神》
《スピリットイーター》 コスト9/フォロワー/ネクロマンサー 6/6→8/8 結晶2;カウントダウン8 自分のターン中、自分がネクロマンスしたとき、このカウントダウンを1進める。 自分のターン終了時、自分の墓場を+1する。 ラストワード スピリットイーター1体を出す。 --------- 場に出たとき、ランダムな相手のフォロワー2体を破壊する。 必殺 相手のフォロワーが破壊されるたび、相手のリーダーに1ダメージ。自分のリーダーを1回復。上限は1ターンに10回。
新たな結晶出し可能大型フォロワーとして《スピリットイーター》を獲得。場に出たときに盤面除去+バーン+回復を一気に行う効果をもち、スタッツも6/6と十分大きい。このカードの登場により強力な切り返し手段を手に入れ、デッキが大きく強化された。
《荒天の雷神》も、葬送して疾走させる、ドローを進める、骸ターンの面を埋めると器用な使い方ができるカード。状況によっては直接プレイしてリーサルを取ることもできる。
早期の骸展開の突破力もあり、シーズンを通して一定の活躍を見せた。このデッキの対策として《ワールドブレイク》を採用するプレーヤーもおり、環境に大きく影響を与えたことが窺える。
新カード:《愛絶の姦淫・ヴァーナレク》/《愛絶の崇拝者》/《イモータルペイン》
《愛絶の姦淫・ヴァーナレク》 コスト3/フォロワー/ヴァンパイア 1/3→3/5 疾走 ファンファーレ 愛絶の飛翔1枚を手札に加える。狂乱状態なら、+2/+2する。 ラストワード 狂乱状態なら、ラストワードを持たない。愛絶の姦淫・ヴァーナレク7枚をデッキに加える。
これといった新カードは無かったが前環境から引き続き活躍。苦手寄りの対面である【安息ベレロフォンビショップ】の台頭を受けながらも、持ち前のデッキパワーにより一定の存在感を示す。
アディショナルにおいて強力な疾走フォロワーである《愛絶の姦淫・ヴァーナレク》を獲得。3/3/5という優れたスタッツに加え、AOE/ダメカの影響を受けない打点である《愛絶の飛翔》の生成、ラストワードでデッキ内の打点カードを増やす複製効果を持ち、デッキを大きく強化。
このカードの登場により、アディ前において主流だった《夜天の吸血鬼》の遅延+《闇喰らいの蝙蝠》のワンショットプラン搭載型から、旧版である《姦淫の絶傑・ヴァーナレク》まで採用したアグロ型へ移行していった。
新カード:《叡智の神鳥》/《陰陽の秘法》/《アイスストーム》
《叡智の神鳥》 コスト2/フォロワー/ウィッチ 2/2 アクセラレート1;自分のリーダーを2回復。カードを1枚引く。 --------- ファンファーレ ランダムな相手のフォロワー2体に2ダメージ。 エンハンス3;ランダムな自分の手札1枚を捨てる。
《陰陽の秘法》 コスト1/スペル/ウィッチ 自分の手札の「スペルブーストを持つカード」1枚にスペルブーストを1回行う。
強力な1コストスペルである《叡智の神鳥》と《陰陽の秘法》を獲得。PP調整で《知恵の光》として使えるカードながら場合によっては除去としても使用できる《叡智の神鳥》は特にデッキを強化。
流行していた【安息ベレロフォンビショップ】に有利が付くデッキということもあり、特にアディショナル前の環境で一定の流行を見せる。
新カード:《ブルームウィッチ》/《アシッドゴーレム》
《ブルームウィッチ》 コスト2/フォロワー/ウィッチ 2/2→4/4 ファンファーレ 土の秘術 カードを1枚引く。土の秘術2;1枚ではなく2枚。 ラストワード 大地の魔片1つを出す。
《アシッドゴーレム》 コスト3/フォロワー/ウィッチ 3/3→5/5 ファンファーレ 土の秘術 相手のリーダーに2ダメージ。 土の秘術 2;2ダメージでなく4ダメージ。 土の秘術 3;4ダメージではなく6ダメージ。 進化時 相手のフォロワー1体に4ダメージ。大地の魔片1つを出す。
スタックの消費と供給両方を行いつつ、カードをドローする《ブルームウィッチ》/バーンを行う《アシッドゴーレム》を獲得。両者ともに《スペリオルコントラクター》のスタック7消費に貢献するカードであり、デッキを強化。
アディショナル後の環境において流行していた【狂乱ヴァンプ】に対し有利を取れるデッキということで、一定数環境に存在した。