RGWアンリミ(2) JCG前後の調整予想  

追記(2022年7月4日)

《機構の解放》制限指定発表

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2022年7月23日、及び27日に約9ヵ月ぶりとなるJCGアンリミテッドが開催することが発表された。

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JCG Shadowverse Open 7月大会スケジュール:リンク

前回JCGアンリミテッドが開催されたDOC環境、その前のRSC環境ではJCG開催の前後にアンリミ関連の調整が行われているため、今回も何らかの能力変更や制限指定が行われる可能性が高い。




調整の傾向  

ローテーション範囲のカードの扱い  

シャドウバースの環境調整の基本的なルールとして、ローテーションの優先度が最も高いという点が挙げられる。

ローテの調整の結果、2Pickやアンリミに大きな影響が出ることがあっても、2Pickやアンリミの調整のためにローテに影響が及ぶことはあってはならないということだ。

そのためサブフォーマットの調整には基本的に禁止・制限指定が用いられる。当初は能力変更によって環境調整を行っていた2Pickも、ローテに影響を出さないため出禁指定により調整を行うようになった。

上記の理由により、《メカニカルドッグ》や《勇気の少年・カシム》がアンリミだけを理由に能力変更される可能性は極めて低いと言える。

《アーティファクトスキャン》や《夜天の吸血鬼》など、アンリミもある程度視野に調整されたのではないかという意見のあるカードも存在するが、両者ともにローテ(のランクマッチ)においても相応の活躍を見せていたカード。ローテでも暴れているカシムはともかく、メカニカルドッグのナーフは考えにくい。

ナーフよりは制限  

ではローテ落ちしたカードならば能力変更が行われるのかというと、その可能性もそれほど高くはない。

理由の一つとして、「トークンとして再録される可能性」がある。

例えば《眷属への贈り物》は【狂乱ヴァンプ】や【ハンドレスヴァンプ】のキーカードとしてアンリミヴァンプを支えるカードであり、ナーフ議論の俎上にも上がりやすいカードであるが、極天竜鳴において、《紅き血の女王・ヴァンピィ》のトークンカードとしてローテーション環境に復活した。同様の例は数多くあり、《オリハルコンゴーレム》や《闇喰らいの蝙蝠》といったレジェンドカードもトークンとして再登場することがある。

例えローテ落ちしているカードでも、こうした形でローテに再登場する際のことを考え、アンリミの調整を行う際も能力変更はできるだけ避けるものと思われる。《加速装置》がナーフではなく制限指定であったのも、後のトークンカードとしての登場を見越しての可能性が高いだろう。

また理由としては弱いが、オールスター2PickやStrategy Pickなどイベントフォーマットの影響を避ける意図もあるかもしれない。


各カードについて  

下方修正を受けるとしたら【AFネメシス】だろう。以下主要候補について。

《メカニカルドッグ》  

ナーフ可能性:低/制限可能性:低

上述の通り、ローテ範囲のカードがアンリミだけを理由にナーフされることは基本的にはないだろう。

では制限はどうなのかというとこれも可能性は高くない。《スピネのアーティファクト》や《セレスティアルアーティファクト》によるサーチ、《生命の量産》や《アーティファクトスキャン》による水増しなど、他のカードに比べ1枚か3枚かの違いが比較的小さい。

またメカニカルドッグはあくまでただの強いAFフォロワーにすぎず、今後もどんどん強力なAFフォロワーは増えていくことを考えると、調整する場合は根幹の部分に手を入れるのではと考えられる。

《勇気の少年・カシム》  

ナーフ可能性:高/制限可能性:低

カシムはメカニカルドッグと異なり、ローテのカードながらナーフの可能性も高いと思われる。

共鳴シナジーを抜きにただの2コストフォロワーとしてみても「2/2/2、ファンファーレorターン終了時に相手のフォロワー全てとリーダーに1点ダメージ」と過去最強クラスのフォロワーであり、ローテーションでも活躍中。間違いなくオーバーパワーなカードであり、アンリミのことも併せて調整が入ることは十分考えらる。

ナーフの可能性の高さや代替カードとしてエネスが存在することもあり、制限の可能性は比較的低い。

《機構の解放》  

ナーフ可能性:中/制限可能性:高

本命カード。 無限PP無限ドローを実現するこのゲームの到達点ともいえる効果を持ち、今後も間違いなく強くなり続けるカード。

共鳴型の登場もありここらでいよいよお縄という可能性が高い。

今後トークンなどの形でローテに再登場する可能性が高く、コスト変更や重ね掛け無効などナーフの可能性は制限よりは低いと思われる。

《生命の量産》  

ナーフ可能性:中/制限可能性:中

《機構の解放》はアンリミテッドを象徴するカードの一枚であり、多くのファンも存在する。そこを避けて調整する場合、《生命の量産》に規制が入る可能性もあるだろう。

共鳴型AFの早期OTKにおける必須カードであると同時に他の型のAFにおいても重要なカードで、規制された場合解放ほどではないがデッキは大きく弱体化する。

「デッキにアーティファクトを埋める」ギミックが形骸化していることもありローテに再登場する可能性が低く、能力変更も大いにありえる。

《カイザーインサイト》  

ナーフ可能性:低/制限可能性:低

AFギミック自体には手を付けない場合の筆頭候補。このカードを規制することで安定性を下げ、デッキの弱体化を図るかもしれない。

AF以外のデッキの調整  

超越ウィッチ、ハンドレスヴァンプなど噂される候補は多いが、これらを下方修正してじゃあ次に上がってきたデッキはどうするのか、どこを基準のパワーとするのかが難しいため、可能性は低いと思われる。

競技フォーマットに復帰し継続的に調整機会が作られるなら、大規模な下方修正もあるかもしれない。

ナーフ解除  

定期的に、ローテ落ちしたカードをまとめて元の能力に戻すイベントが来るが(前回はJCG開催直前の2021年7月)、今回のJCGの前にも大量釈放が来る可能性がある。

《忌まわしき再誕》  

解除可能性:高

ラスワ系ネクロのキーカード。ナーフ後もローテで大活躍したカードであるが、アンリミならばナーフ前の効果でも適正だろう。

《パニッシュメントスナイパー》/《スカルフェイン》  

解除可能性:高

アミュレット系ビショップのキーカード群。環境を染め上げたスカルフェインだが、インフレの進んだ現環境にどこまで通用するのか気になる所。

《栄華の加護神・ヤテラントゥ》  

解除可能性:中

上の2枚と同じくアミュレット軸のキーカード。ナーフ前の効果には処理が重くなってしまう問題があったため、解除の可能性は少し低い。

《アーティファクトスキャン》/《加速装置》  

解除可能性:低

《機構の解放》に重い調整が入った場合、代わりにこれらカードが帰ってくることはありえる。

《絢爛のセクシーヴァンパイア》  

解除可能性:低

スキャンや加速と同じく可能性は低いが、解除されたら面白そうなカードの1枚。ハンドレスヴァンプに1枚は入れ得か。


参考  

↓アンリミテッド制定時のインタビュー。5年前の記事で現在とは方針の異なる部分も多いと思われるが、運営の考え方が窺える資料の一つ。

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【「Shadowverse」インタビュー前編!「時空転生」開発の裏話や新クラス「ネメシス」について】(IGN Japan)→リンク



↓先日公開された6周年記念対談。FOH環境をきっかけに勝率使用率を重視した環境調整から転換したことが語られている。

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【「Shadowverse」 6周年記念対談 前編】(Gamer)→ リンク



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Last-modified: 2022-07-05 (火)