最終更新:2024/1/17
自分のターン中にダメージを受ける、通称「自傷」を軸としたアグロデッキ。自傷を7回行うと「狂乱状態」に突入し、様々なカードの性能が大きく強化される。
自傷をトリガーとして直接召喚されるフォロワーや狂乱状態で高い打点効率を誇るカードで相手のライフを高速で削っていく。
《フラウロス》 コスト4/フォロワー/ヴァンパイア 5/3→7/5 直接召喚 3ターン目かそれ以降の自分のターン中、自分のリーダーがダメージを受けたとき、それがこのターン中に4回目なら、このカードを1枚、自分のデッキから場に出す。 ラストワード 自分のリーダーを3回復。 進化後 ラストワード 自分のリーダーを5回復。
《煉獄のダークナイト》 コスト4/フォロワー/ヴァンパイア 4/4→6/6 直接召喚 自分のターン終了時、狂乱 状態なら、これを1枚、自分のデッキから場に出す。その後、自分のデッキの煉獄のダークナイトすべてを消滅させる。 ---------- 守護 ファンファーレ 自分のリーダーを4回復。
デッキの大きな強みは、自傷を重ねるだけで直接召喚できる《フラウロス》と《煉獄のダークナイト》による盤面形成。
《フラウロス》は1ターンに4回自傷を行うことで直接召喚され、5/3と攻撃的なスタッツを持つ。
対して《煉獄のダークナイト》は狂乱状態で直接召喚され、4/4守護と横に展開したフォロワーを守りやすい性能。体力が4あることから3点除去に対して耐性を持ち、処理を難しくしている。
両者が場に残ればそれだけで9点の打点となり、早期に決着をつけることが可能。
この「3ターン目《フラウロス》+《煉獄のダークナイト》」の動きに耐性を持っているかどうかがデッキの評価点の一つとなり、環境を定義するムーブと言える。
《紅き血の女王・ヴァンピィ》 コスト2/フォロワー/ヴァンパイア 2/2→4/4 ファンファーレ 眷属への贈り物1枚を手札に加える。復讐 状態か狂乱 状態なら、さらに、眷属の召喚1枚を手札に加える。「EPを消費せず進化できる」を持つ。(1ターンに1体しか進化できない制限はある) 進化後 自分の場にフォレストバットが出るたび、それは疾走 と必殺 を持つ。相手のリーダーに1ダメージ。
《愛絶の姦淫・ヴァーナレク》 コスト2/フォロワー/ヴァンパイア 1/2→3/4 疾走 ファンファーレ 愛絶の飛翔1枚を手札に加える。狂乱 状態なら、+2/+2する。 ラストワード 狂乱 状態なら、ラストワード を持たない愛絶の姦淫・ヴァーナレク7枚をデッキに加える。
《シルバースナイプ》 コスト1/スペル/ヴァンパイア ランダムな相手のフォロワー1体に3ダメージ。 狂乱 状態でないなら、自分のリーダーに1ダメージ。狂乱 状態なら、相手のリーダーに3ダメージ。
もう一つの強みは強力な打点カード群の存在である。
狂乱達成後は1コスト3点の《シルバースナイプ》、2コスト進化込み5点疾走の《愛絶の姦淫・ヴァーナレク》と高性能な打点カードが揃っており、場に残った《フラウロス》や《煉獄のダークナイト》で一気に攻め込んでいく。
中でも《紅き血の女王・ヴァンピィ》は単独でも4コスト7点、《眷属への贈り物》や《バットノイズ》と合わせて容易に10点以上のダメージを叩き出すエースカード。
《フラウロス》+《煉獄のダークナイト》が対処されたとしても、これらの二の矢で相手のライフを削りきる動きを持つ点が【狂乱ヴァンプ】の強みとなっている。
基本的な方針として、「手札を減らさない自傷カード」、及び「0PPでの自傷を可能とするカード」がマリガンでのキープ対象。
「3ターン目《フラウロス》+《煉獄のダークナイト》盤面」の達成には1~3ターン目の計6PPを余すことなく自傷に使うこと、及びどこかのタイミングで1度0コスト自傷を行うことが必要となるため上記のマリガン基準となる。
《悪魔の笛吹き》 コスト1/フォロワー/ヴァンパイア 1/1→3/3 突進 ドレイン 攻撃時 狂乱 状態なら、+2/+0する。 ファンファーレ 自分のリーダーに1ダメージ。
除去カードとして有用な《悪魔の笛吹き》だが、リーダーに攻撃する際も攻撃時の+2/+0能力は発動する。
そのため、1~2ターン目に《悪魔の笛吹き》を出しておくと3ターン目に3点相手の体力を詰めることが出来る。
これは重要な基本テクニックであり、意識して狙うべき動きとなる。
そのため、2ターン目に《ダークオーダー》と1コスト1ドロー1自傷カード×2の両方がある状況では、1ドローの方を優先して使用したほうが良い。1ドローから《悪魔の笛吹き》に繋がる可能性がある。
《愛絶の姦淫・ヴァーナレク》 コスト2/フォロワー/ヴァンパイア 1/2→3/4 疾走 ファンファーレ 愛絶の飛翔1枚を手札に加える。狂乱 状態なら、+2/+2する。 ラストワード 狂乱 状態なら、ラストワード を持たない愛絶の姦淫・ヴァーナレク7枚をデッキに加える。
《愛絶の飛翔》(トークンカード) コスト0/スペル/ヴァンパイア 自分のフォロワー1体は「攻撃時 お互いのリーダーとフォロワーすべてに1ダメージ」を持つ。 エンハンス 2; 上記の能力をさらに1つ持つ。
手札が芳しくないときは、《愛絶の姦淫・ヴァーナレク》を自傷稼ぎとして使用する動きも視野に入れる。
2ターン目にプレイして《愛絶の飛翔》を付けて攻撃、場残りして次のターンも攻撃出来た場合、2コストで2回自傷と十分な自傷効率となる。
3ターン目は0コストで自傷できるため、《フラウロス》直接召喚を狙いやすくなる利点もある。
《愛絶の飛翔》のAOEは自分の盤面にも及ぶため、フォロワーを展開する前にヴァーナレクで攻撃しておく必要がある点には注意。
打点として《愛絶の姦淫・ヴァーナレク》を出す際、《愛絶の飛翔》を付けるべきか否か。
もちろんケースバイケースだが、AOEによる相手の盤面の処理が必要な状況以外では温存しておいた方が良いことが多い。
理由としては《紅き血の女王・ヴァンピィ》の打点を伸ばす際に必要となる点が挙げられる。ヴァンピィの打点は盤面の空き数に依存するため、自分の盤面にも1点AOEを飛ばす《愛絶の飛翔》により、盤面に空きを作って更に追加で《フォレストバット》を出す動きを狙うことができる。
《夜天の吸血鬼》 コスト3/フォロワー/ヴァンパイア 1/1→3/3 自分の場にフォレストバットが出るたび、それは疾走 を持つ。狂乱 状態なら、さらに、必殺 とドレイン を持つ。狂乱 状態でないなら、自分のリーダーに1ダメージ。 ファンファーレ フォレストバット2体を出す。自分の残りPPが7以上なら、闇喰らいの蝙蝠1枚を手札に加える。
《夜天の吸血鬼》は非狂乱状態で《フォレストバット》を場に出すと自傷を行う効果を持つ。そのため、《眷属への贈り物》と組み合わせて3PP4自傷を行うことができる。
ただ《フラウロス》は「4回目に自傷した時」にしか直接召喚されないため、盤面が埋まった状態で4回目の自傷が行われると出てこない。《フラウロス》を出すには《フォレストバット》の当たり先が存在するか、5面全てが空いている状況が必要となる。
盤面の関係で《フラウロス》は出せなかった場合でも、《煉獄のダークナイト》はターン終了時に直接召喚されるため、《眷属への贈り物》で出した互いの《フォレストバット》を相打ちさせて盤面に空きを作って直接召喚することはできる。
(ちなみに《フラウロス》の4年後に登場した《羅刹の咎人・ガロダート》は効果の誘発条件が「4回目かそれ以降自傷した時」となっており歴史が感じられる)
《バイオレントスクリーム》 コスト1/スペル/ヴァンパイア 自分のリーダーに1ダメージ。ランダムな相手のフォロワー1体に1ダメージ。 カードを1枚引く。
《バイオレントスクリーム》は1点をランダムな相手フォロワーに与える効果をもつので、《眷属への贈り物》で相手の場に出た《フォレストバット》を処理することが出来る。
1点の打点が相手の盤面に残ると《煉獄のダークナイト》が3点除去で処理されるようになってしまうため、必ず《眷属への贈り物》→《バイオレントスクリーム》の順でプレイする。
3点除去として《悪魔の笛吹き》と《シルバースナイプ》が入っているミラーマッチ、《カースドソーサラー・リーズ》や《魂の岐路・ラカンドウラ》がある【葬送ネクロ】対面では特に重要となる。
《フラウロス》は《煉獄のダークナイト》と異なり、1枚目を直接召喚してもデッキから2枚目が消滅しない。そのため2回目の直接召喚を狙うことが出来る。
特に《鮮血の花園》がまだ場に残っている状況や、《愛絶の飛翔》を使用する際は直接召喚を狙える場合があるので意識したい。
《鮮血の花園》や《眷属への贈り物》で自身と対戦相手の体力が同時に0になる場合、自身(ターンプレーヤー)側の敗北扱いとなる。