夏のナーフ解除祭り2021  

本日2021年7月29日のメンテナンスで、

のナーフ解除、及び

の制限解除が行われる。



素晴らしいアップデートだと思う。歴代の強カードの釈放ということで普段アンリミをやらない人が触るきっかけになる上、《波濤のプレシオサウルス》のナーフ解除は環境に影響を与える可能性がある。さらに8月1日には今期初のJCGアンリミテッドが、8月3日からRSCアンリミ杯が開催と、8月は大きくアンリミテッドが盛り上がりそうだ。


《原初の竜使い》  

登場弾での大暴れからコストアップ&スタッツ調整と極めて重い調整を課されたのにも関わらず、ナーフ後も相性の良い低コストフォロワーが登場する度に環境に顔を出してきた化け物カード。伝説のふぇぐ対PotWasherのドラゴンミラーも両者ともにこのカードの入ったデッキだった。「攻撃されない」という能力の強さを象徴する1枚だろう。

現在のアンリミテッド環境で活躍することは難しいと思うが、今のカードプールでフルパワーの原初ドラゴンを組めるようになるのは喜ばしい。

《竜装の槍術士》といった相性の良いカードは登場しており、新しい低コストフォロワーが加わる度に強化されるカードなので、今後にも期待が持てる。


《鉄扇のエルフ》&《螺旋の鉄腕・ダミアン》  

伝説の機械エルフコンビ。

大ディスカ祭りであったナーフ前WUPアンリミでも稀に見かけたデッキだったが、現在の環境では流石に厳しい。ただ《デュアルエンジェル》や《デュアルフェンサー・クリフト》など処理カード群は強力なため、攻めを担える機械カードが新しく登場すれば活躍する可能性はありそうに思う。

リナセントクロニクル アディショナルのN枠が機械カードになる可能性がそこそこ存在するため、それで跳ねるのを期待したい。(自然はレジェンドの《母なる慈愛》とゴールドの《ナテラの未来》を貰っているのに対して、機械はニュートラル・レジェンド/ゴールド枠を貰えなかった)


《報復の白き刃・アニエス》  

4/5時代にはアンリミテッドでも《黄金都市》と共に第一線で活躍した実績があり、また3/4になった後も自然軸の《スカルフェイン》で稀に見かけたカード。

現在の【教会ビショップ】は《ナテラの未来》を入れている型が多くそのまま採用が検討できるほか、より自然に寄せたビショップの形も考えられる。

たとえRSC環境では日の目を見なかったとしても、コストが下がる疾走フォロワーであり未来は明るい。


《マナリアの知識》  

長らく封印されていた1コストスペル。

今年に入って《ナイフトリック》や、似たような効果を持ちながらランダムに手札に加わるのではなくチョイスできる《輪廻の女神》が登場し、ピン刺しもあまり見なくなっていたカード。

ただ、現環境の【狂乱ヴァンプ】の流行で《フラウロス》に綺麗な形で対処できるカードである魔弾の価値が高まっており、防陣も最低限の盤面干渉(かつスペル系ウィッチの数少ない守護フォロワー)であるので、人によっては3枚投入も全然ありえるのではないかと思う。特に防陣の守護を強く活かせる【疾走スペルウィッチ】においては大きな制限解除になるかもしれない。

また可能性は低いが、U20ではなくタイプ・マナリアのシナジーを活かしたマナリア軸が復活した際には必ず使われるだろう。


《ブラッドウルフ》  

長らく封印されていた疾走フォロワー。

ハンドバフを持つアグロヴァンプにとって単純に低コスト疾走というだけで強力であり、また今のヴァンパイアを支える《シェムハザ》とも高相性。AFに強いハレゼナやウィッチに顔進化を決めやすいユリウスなど、環境上位に刺さるカードは持っているため、《ブラッドウルフ》の解禁による単純なデッキパワーの向上で環境に上がってくる可能性はある。

【狂乱ヴァンプ】がこのカードを採用するのは、より使いやすい打点である一裂きやヴァーナレクですら定位置を確保していないため難しいという考え。入るとしたら《姦淫の信者》など1コストを増やしてアグロに寄せた形になるだろうか。逆に【アグロヴァンプ】の台頭で【狂乱ヴァンプ】の立場が悪くなる可能性がありそう。


《清純なる祈り・エイラ》  

長きにわたり4/3/4のスタッツで活躍してきたエイラがついに2/2/2に。

盤面形成を行えるターンが1ターン早まるのが単純に強力で、特に後4に《エイラの祈祷》2面から展開できるようになったのが大きい。進化を切らないエイラも2/2/2守護として役割を持ちやすくなった。

アミュレット版のエイラへの依存度が下がりまたコストの余裕も生まれるため《安息の領域》を積む余地が出来るが、自分は入れない方が強いと考えている。

《放浪する料理人》や《フラッフィーエンジェル》といったニュートラルフォロワーと噛み合わせが悪く、また明確に安息が必要な対面が少ない。そして肝心のAF対面で安息を張ったとしても、虚数で耐えられる→ミュニエスタートのOTKで負けるといった未来が想像できる。調整後はミュニエが多く積まれるであろうことも向かい風。《宝石の輝き》から確定で《エイラの祈祷》を持ってこれるメリットを捨ててまで積む必要はないと思う。

ただ《宝石の輝き》を入れずに、《黄金の鐘》など他のアミュレットも積む形なら採用もありだろう。

余談だが、リナセントクロニクルのアディショナルスキンがエイラで内定していることから、ビショップのアディショナルに実践的な回復カードの追加が来る可能性があり期待が持てる。(《深海の接近》など明らかにアンリミを見据えたカードが登場することがたまにあるため、現実的にあり得ると思っている)

《波濤のプレシオサウルス》  

今回の本命。【ディスカードドラゴン】は、ナーフ前にアンリミ環境を一色に染め上げた実績を持ち、またナーフ後もFOH環境では何度かJCG入賞を果たしたデッキ。

ナーフ前に鮮烈な活躍を見せたことと、プレシオのリーダー効果付与後は当て先を制限しながら戦えるデッキで【AFネメシス】にやれるのではといった見方から期待を集めている。

管理人としては、「Tier2に食い込む可能性はありそう」といった温度感の評価。

まずダメージカットなどの妨害を持たず速度勝負も出来ないデッキということで、コンボデッキ対面がかなり厳しい。超越やロキサスリノ以外にもグレモリー系やダゴンなど様々なOTKデッキに対して無防備なため、この段階でTier1レベルのデッキになることはまずないだろうと思っている。

ただコンボデッキには勝てなくとも、AFや盤面で戦ってくるデッキに強ければ十分に戦えるため、問題は対AFの相性がどうなのかということになる。

ゲームの流れとしては「アグロ対プレシオ着地」の勝負、AF側がスピネやアナライズで削り→レディアントフィニッシュを目指すのに対し、ディスカ側はそれを受けながらプレシオの着地を目指すことになる。

ディスカ側が厳しいなと思う点は、超越やヤテラントゥは対AFの妨害と自分のコンボの進行を同時に行っているのに対して(スぺブとデッキ圧縮を進めながら《虹の輝き》でバウンス、アミュレットカウントを進めながら《浄化の鉄槌》やアミュから出てきた《ホーリーファルコン》で除去等)、ディスカはプレシオの着地を進める(ランプやサーチ)か、相手の動きに付き合うかのどちらか一方しか行えないところ。

またプレシオを出すと必ず当て先になってしまい、それを防ごうと思うと着地ターンを遅らせかつ《ティアマト・マグナ》を引かないといけないという問題がある。

これらの問題を解消には、今のところテンポ面で有利な先攻を取るくらいしか思いつかない。なので先攻1ランプならディスカ有利、そうでないならAF有利で、結局AF微有利くらい相性になるのではないかと予想。ただAF側も毎回上手くアグロプランを決められるわけではなく、加速欠損お祈りや虚数欠損お祈りになってしまいがちな他のデッキと比べれば戦える範囲だとは思う。 またデッキビルダーがしっかり勝てる構築を生みだす可能性もあり今後が楽しみである。

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プレシオ、及びその着地に絡む託宣レイジ伝令は3枚確定。

ディスカ札
1コストの契りと3コスト2ディスカのスカラー(新)は現在のディスカ札の中では優秀なので3枚確定。水呼びもこのデッキが勝ちたい相手を考えると確定に近そう。(《シャークウォーリアー》と分けるのもありえる) 竜人はAFに勝ちたいことと手札の最小コストカードとして捨てやすいことから3投。残りを助言と棲家2-2。2T目に手札の入れ替えとしても有用な助言は3枚あっても良いのではといった感じもしている。

捨て先
本体でもギリギリ使える性能で、リソースになる道筋と吐息は3枚積むことになるかなというイメージ。特に吐息は先3フラウロスを処理できる。ただここは減らす、または《大逆のドラゴサモナー》に代わる可能性もありそう。序盤はライフで受けるためノーコスト3点回復の《治癒のドラグーン》も3枚。

その他
ティアマトはAOEとしても攻撃不可付与としてもAFに強く他の対面でも回復が生きるため3枚必要という考え。他の対面でも、7/7攻撃不可のプレシオが通って勝ちという展開も稀にあると思われる。

終わりに  

次のJCGアンリミテッドは、1ヵ月間が空いたこととこの調整の直後ということでかなりの人数が集まるのではないかと期待!!



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Last-modified: 2021-07-29 (木)