名前の通り、ネクロマンサーの固有キーワード能力である「葬送」シナジーを活かしたデッキ。アンリミテッドにおいて長く存在するデッキタイプだが新カードの登場やデッキの洗練が進み、環境での活躍を見せている。
《征伐の死帝》 コスト8/フォロワー/ネクロマンサー 6/6→8/8 直接召喚 自分が葬送 したとき、それがこのバトル中に5、7、9回目なら、これを1枚、自分のデッキから場に出す。その後、これを手札に戻す。 ---------- 場を離れるときか自分のターン終了時、リッチ1体を出す。(変身した場合を除く)
《リッチ》(トークンカード) コスト4/フォロワー/ネクロマンサー 4/4→6/6
強みの一つとして、「《リッチ》による面展開」が存在する。
おなじみの《征伐の死帝》により葬送を進めるだけでも《リッチ》が展開されるのに加え、1コストで2体の《リッチ》を場に出す《アンデッドパレード》、新戦力である《双魂の久遠・ケリドウェン》の結晶ラストワードでも復活させることができる。
《カースドソーサラー・リーズ》 コスト2/フォロワー/ネクロマンサー 1/2→3/4 自分のターン終了時、「自分がこのバトル中に葬送 した回数」が5回以上なら、進化する。 ファンファーレ 葬送 したなら、ランダムな相手のフォロワー1体に3ダメージ。 ラストワード カードを1枚引く。 進化後 守護
これらに加えて、新弾で登場した《カースドソーサラー・リーズ》を絡めた「リーズ進化+リッチ」はこのデッキを支える黄金ムーブ。
リーズは葬送回数がターン終了時に5回以上の時に自動進化する効果を持つため、「1Tに1回、2Tに2回、3Tにリーズ+1回」で最速3ターン目の自動進化を目指すことができる。3/4守護+4/4の体力4が並んだ盤面は【AFネメシス】の3点突進やミラーのラカンドウラなどに耐性があり、簡単には対処されない盤面。
ファンファーレ効果とラカンドウラの直接召喚によりランダム3点ダメージを2回飛ばせるため、フォロワーを設置した上での対処準備が通用しづらい点も小さくないと言える。
《死期を視るもの・グレモリー》 コスト2/フォロワー/ネクロマンサー 1/3→3/5 直接召喚 自分のターン開始時、自分の墓場が自分のデッキより多いなら、これを1枚、自分のデッキから場に出す。 ---------- 場に出たとき、自分の墓場が自分のデッキより多いなら、このバトル中、自分のリーダーは「自分のターンごとに1回、自分がネクロマンス したとき、自分の墓場を+Xして、自分のPPをX回復。Xは「そのネクロマンス の値」である」を持つ。リーダーはこの能力を重複して持たない。 守護
最近は見る機会が少なくなっていた《死期を視るもの・グレモリー》。葬送により墓場稼ぎとドローを同時に進めるため、安定した6ターン目の直接召喚が可能。
このリーダー付与効果によりフィニッシャーとしては定番の《デスタイラント》を始め《ネクロインパルス》《死竜の暴食》らのネクロマンス消費の激しい打点カードを複数枚使用しゲームに勝つプランを狙うことができる。この安定した6ターン目のOTKコンボを持つこともこのデッキの大きな強みと言える。
《デスサイズハウンド》 コスト4/フォロワー/ネクロマンサー 4/4→6/6 ファンファーレ 他のフォロワーすべてに2ダメージ。ネクロマンス 8; 相手のリーダーに2ダメージ。進化する。 これが進化したとき、他のフォロワーすべてに4ダメージ。相手のリーダーに2ダメージ。
新戦力の《デスサイズハウンド》はネクロマンス8でPPを回復させるカードとなる上、これまで苦手としていた多面守護の突破、また自分の場のフォロワーもまとめて破壊することで盤面に空きを作るとグレモリーターンの動きの幅を大きく広げている。
【秘術ウィッチ】の弱体化により無理せずにダメージカットを積めるデッキ少なくなっていることも追い風といえるだろう。
葬送カードをプレイすることで、《征伐の死帝》直接召喚による《リッチ》の展開とグレモリーの直接召喚に向けたポイント稼ぎを同時に進めることができる。
よってドロー効果を持つ1コスト葬送カードの《御宿の幽霊犬》《百鬼夜行》《ボーンドミネイター》《双魂の久遠・ケリドウェン》及びそれに準ずる1コスト葬送カードの《大腕の沙汰》は単キープ対象となる。この内フォロワーであり重なっても葬送が可能な《御宿の幽霊犬》《ボーンドミネイター》《双魂の久遠・ケリドウェン》は複数枚キープ可能。
2コストで葬送とドローを進める《死を知る者》は《征伐の死帝》の直接召喚が遅れるものの手札を整え事故防止となるため、1枚はキープしたい。
《カースドソーサラー・リーズ》は上振れムーブに絡むカードであるものドローがラストワードで時間差があることから使いづらさもあり、ファンファーレの3点除去が有用に働く対面でのみ持ちたいカードとなる。
《カースドソーサラー・リーズ》 コスト2/フォロワー/ネクロマンサー/学園 1/2→3/4 自分のターン終了時、「自分がこのバトル中に葬送 した回数」が5回以上なら、進化する。 ファンファーレ 葬送 したなら、ランダムな相手のフォロワー1体に3ダメージ。 ラストワード カードを1枚引く。 進化後 守護
最新弾、遥かなる学園で登場したフォロワー。ファンファーレの3点除去とラストワードのドロー、葬送5回達成後の自動進化を持つ。
上述の通り、リッチ盤面を更に強化するカードであり、ケリドウェンのラストワードから出してもドロー&自動進化する点も高相性。
攻撃力1で《百鬼夜行》の2枚サーチ条件も満たす。
ただ「ファンファーレで葬送→ラストワードでドロー」と時間差で手札を補充するため微妙に扱いづらい上、《虹の輝き》や《信仰の一撃》を打たれると大きくアドバンテージを損してしまう弱点もある。
《デスサイズハウンド》 コスト4/フォロワー/ネクロマンサー 4/4→6/6 ファンファーレ 他のフォロワーすべてに2ダメージ。ネクロマンス 8; 相手のリーダーに2ダメージ。進化する。 これが進化したとき、他のフォロワーすべてに4ダメージ。相手のリーダーに2ダメージ。
天示す竜剣で登場したフォロワー。ファンファーレ&進化したときのAOE&バーン、更に墓場を消費した自動進化効果を持つ。
リーサルターンに守護を突破しつつ《デスタイラント》を通すのが主な役目となる。
また自分の盤面を空けることもできるため、ロック気味にゲームを進められたときに手動進化が頼りになる展開も少なくない。特にダメージカットを貼られている状況では、2点バーン×2もありその真価を発揮する。
【骸ネクロ】【狂乱ヴァンプ】ミラーマッチといったラカンドウラやリーズでは処理が追い付かない対面で、緊急のAOEカードとして扱うことも出来る。
《双魂の久遠・ケリドウェン》 コスト7/フォロワー/ネクロマンサー 6/6→8/8 結晶 1; カウントダウン 8 自分が葬送 するたび、このカウントダウン を1進める。 ファンファーレ 葬送 したなら、ランダムな相手のフォロワー1体に2ダメージ。カードを1枚引く。 ラストワード リアニメイト 4を行う。 ---------- 守護 ファンファーレ リアニメイト 10(双魂の久遠・ケリドウェンを除く)を行う。それが「チョイス と対象選択を含まないファンファーレ 能力」を持つなら1回働かせる。
八獄魔境アズヴォルトで登場したフォロワー。結晶でファンファーレ葬送ドローランダム2点、ラストワードでリアニメイト4の能力を持つ。
純粋に1コスト葬送1ドローのカードとしてデッキの回転を支える上、リアニメイトによりリッチ盤面を強化してくれる。
リーサルターン(6ターン目)までに場に残り《ネクロインパルス》の打点を下げてしまうこともあるため、4ターン目以降のプレイは慎重に考えたい。(特に手札が整っておりグレモリーの進行も順調な時)
《ヴァイスソウルハンター》 コスト2/フォロワー/ネクロマンサー ファンファーレ 相手の進化後フォロワー1体かコスト5以上の相手のフォロワー1体を破壊する。「自分がこのターン中に葬送した回数」が2回以上や「自分がこのバトル中に葬送した回数」が5回以上なら、+1/+1して、疾走 を持つ。
天象の楽土で登場したフォロワー。2023年4月27日に上方修正され、疾走条件に「自分がこのバトル中に葬送した回数」が5回以上が追加された。
2コスト3点疾走の本体はリーサルターンでの取り回しがよく、「《デスタイラント》+《デスサイズハウンド》で19点」の足りない1点を補う。
同じくデスタハウンドの足りない1点を補うカードには《クランプス》も存在するが、ファンファーレの破壊及び3点疾走を活かしこのデッキの苦手な中盤の処理をこなすこともできる点、《ネクロインパルス》とも相性の良い点が差別化要素となる。
《天覇風神・フェイラン》 コスト4/フォロワー/ニュートラル 1/1→3/3 直接召喚 自分のターン開始時、連携 10; これを1枚、自分のデッキから場に出す。 ---------- 自分のターン終了時、自分のフォロワーすべてを+1/+1する。 ファンファーレ 自分の残りEPが相手より多いなら、+0/+2して、相手のフォロワー1体に2ダメージ。(進化可能でないターンの残りEPは0)
連携10で直接召喚され、ターン終了時に全体+1/+1バフを掛けるフォロワー。
葬送でも連携を稼げる、《リッチ》を展開することから元から相性の良いカードではあったが、新カードで《双魂の久遠・ケリドウェン》が登場しリアニメイト4のシナジーを買っての採用が見受けられるようになっている。
《エンペラーフィスト・ガロム》の存在から現環境では《リッチ》に体力を5にする意味が薄く、直接召喚で面を埋めてしまうデメリットが大きいので今のところは採用の意味は薄いと思われる。
《甘味の死霊術師》 コスト2/フォロワー/ネクロマンサー 2/2→4/4 自分が葬送 するたび、自分のリーダーを1回復。 ファンファーレ 葬送 したなら、カードを1枚引く。
八獄魔境アズヴォルトで登場したフォロワー。葬送する度にライフを1回復する。
【葬送ネクロ】の弱点の1つに回復が薄い点があり、そこを補いうるカード。1枚で2~3点ほどの回復を見込める。自身も葬送ドローを進めるカードでありかつフォロワーで葬送対象にもできると腐りづらい点も優秀。
【ハンドレスヴァンプ】対面を重く見る場合の採用候補となる。
葬送でデッキを回していく以上、葬送できず手札に溜まっていくスペルは慎重に採用を検討する必要がある。
デッキを掘る《百鬼夜行》、手札を減らさずに葬送できる《大腕の沙汰》、様々な場面でフィニッシュに絡む《ネクロインパルス》は基本的に採用推奨。
《アンデッドパレード》 コスト1/スペル/ネクロマンサー 葬送 したなら、スケルトン2体を出す。 自分がこのバトル中に葬送 した回数が(これを含めず)5回以上なら、スケルトンではなくリッチを出す。
1コストで《リッチ》を2体出すスペル。
ゲーム開始時から全てのPPを1コスト葬送に使用した場合、最速3ターン目に条件を満たして《リッチ》を出すことが出来る。《征伐の死帝》の直接召喚と合わせ《リッチ》が3体も並ぶ強力な上振れムーブ。
特に後手を捲るカードとして優秀で、事故のリスクを負っても採用するべきカードとなる。
《死竜の暴食》 コスト4/スペル/ネクロマンサー 自分のネクロマンサー・フォロワー1体を+3/+3する。 ネクロマンス 20; +3/+3ではなく+10/+10する。
フォロワーに+10/+10のバフを掛けるスペル。
このカードを採用する最大の長所は「5ターン目グレモリー着地→《ネクロインパルス》→《死竜の暴食》」の5TOTKが可能となること。特に先攻有利のミラーマッチにおいて、後攻の5キルを狙えるようになる点が大きい。
ただスペルであることに加え、他の疾走札と絡まないと打点にならない、特にOTKには《ネクロインパルス》がほぼ必須となってしまう点がネック。《デスタイラント》と比べ、6TのOTK確率も下がってしまう。
新カードでグレモリーの着地ターンが早まれば、このカードを活かす方向での構築が生まれてくるかもしれない。