2023年2月20日、《セラフィックレオ・ガルエル》のナーフ/《愛絶の姦淫・ヴァーナレク》のアッパー/《星見の望遠鏡》《不穏なる闇の街》の禁止指定が施行された。
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恒常構築フォーマットでの禁止措置はシャドウバースの歴史において初の出来事であり、《不穏なる闇の街》と《星見の望遠鏡》は使用可能な場が消失したことになる。
前回のアンリミテッドの調整から3週間ほどで再び調整を行っていることや、1度に多くの上位デッキに手を掛けたことも合わせ、運営内でも新たな調整基準や方法を模索しているものと思われる。
余談だが、《デッドソウルテイカー》がローテでの強化を意図して8コストにアッパーされたことにより、アンリミテッドで一時期活躍した【ララテイカーネクロ】は大きなダメージを受けた。
8コストになることにより、
とデッキの根幹が崩壊してしまっている。
「コスト最大の」という指定を持つカードには《ドラゴニックコール》や《楽園の双翼・ガルラ》といったアンリミテッドでも実戦級のカードもあり、今後もこうしたコスト変更によるアンリミのデッキへの影響が予想される。
これらの変更を受け、【狂乱ヴァンプ】の1強時代が到来している。
2回の調整を経て早期骸展開、早期スぺコンライリー着地、4ホズミOTKといった他の上位デッキの強ムーブがほぼ潰されたのに対し、「3T《フラウロス》+《煉獄のダークナイト》」は成功率自体は落ちたものの依然2回に1回は決まるレベルの再現性を持つ。
またコストが1下がりながら打点量はそのままという超強化を受けた《愛絶の姦淫・ヴァーナレク》の存在も大きい。ドローにPP使ってヴァーナレクを探しに行きそのままプレイ、ヴァンピィと組み合わせる、ヴァーナレクヴァーナレクで8点と動きの幅が大きく広がっている。
《紅き血の女王・ヴァンピィ》の絡んだ超打点も健在であり、回復に特化したデッキであっても猛攻を受けきることは難しい。
管理人の感覚では何らかの調整が来るレベルの突出したデッキだが、2月末/3月頭のタイミングでのお咎めはなかったため、後1ヵ月は【狂乱ヴァンプ】の天下が続くものと思われる。
《ワンダードリーム・アリス》 コスト4/フォロワー/ニュートラル 3/4→5/6 ファンファーレ 「このバトル中、自分のフォロワーが進化した回数」が3回以上なら、カードを2枚引く。進化する。(この能力の進化を含めず)7回以上なら、疾走 を持つ。 進化後 攻撃時 自分のPPを2回復。
今回のアディショナルの目玉である《ワンダードリーム・アリス》は進化回数に応じで強力な効果を発揮するパワーカード。
《メカニカルドッグ》を大量にプレイして共鳴回数を稼ぐ【共鳴ネメシス】はアリスが強化される進化3回/7回を容易に達成することができ、リソースカードや打点カードとして採用が広まっている。
《生命の量産》や《神秘の指輪》で減らした手札の補充、《次元の超克者・ユアン》のバーンダメージと組み合わせて《マグナゼロ》に頼らない勝ちを狙えるなど、これまでデッキに欠けていた部分を補うカードであり大きな新戦力と言える。
《永久の盾・シオン》 コスト6/フォロワー/ネメシス 4/8→6/10 アクセラレート 1; 水銀の断絶1枚を手札に加える。 ---------- 守護 能力によって受けるダメージを0にする。能力によって破壊されず、消滅しない。(攻撃によるダメージでは破壊される) ファンファーレ 水銀の断絶1枚を手札に加える。そのコストを-1する。
《水銀の断絶》(トークンカード) コスト1/スペル/ネメシス 相手のターン終了まで、自分のリーダーは「能力によって受けるダメージを0にする(攻撃によるダメージはそのまま)」を持つ。
また環境的に《永遠の盾・シオン》が強い点も追い風となっている。
【狂乱ヴァンプ】はフォロワーの除去を必殺持ちの《フォレストバット》に頼っており、このカードや《禁牙の執行者・ドラズエル》といった破壊耐性持ちの守護フォロワーの突破を極めて苦手とする。
また《水銀の断絶》で《紅き血の女王・ヴァンピィ》や《愛絶の姦淫・ヴァーナレク》のバーンダメージを防ぐことも可能。【ディスカードドラゴン】のリュミオールや【ベレロビショップ】のクルトに対しても有効となる。
《双魂の久遠・ケリドウェン》 コスト7/フォロワー/ネクロマンサー 6/6→8/8 結晶 1; カウントダウン 8 自分が葬送 するたび、このカウントダウン を1進める。 ファンファーレ 葬送 したなら、ランダムな相手のフォロワー1体に2ダメージ。カードを1枚引く。 ラストワード リアニメイト 4を行う。 ---------- 守護 ファンファーレ リアニメイト 10(双魂の久遠・ケリドウェンを除く)を行う。それが「チョイス と対象選択を含まないファンファーレ 能力」を持つなら1回働かせる。
新たな1コスト葬送札《双魂の久遠・ケリドウェン》を手にした【葬送ネクロ】も強化を受けている。
単純に葬送カードが増えれば増えるほど《征伐の死帝》や《アンデッドパレード》を強く使えるようになる上、このカード自体もフォロワーであるため葬送先とすることもできる。
ラストワードのリアニメイト4を活かすため《天覇風神・フェイラン》の採用も見られるようになってきている。