HORアンリミ(1) 夏のAF祭り2023  


夏のAF祭りが、今年もやってきた。


時代は解放サーチへ  

《ゲートリベレーター・ラズリ》
コスト3/フォロワー/ネメシス/アーティファクト
3/3→5/5
ファンファーレ レディアントアーティファクト2枚をデッキに加える。それらのコストを1にする。コスト1のスペルをランダムに1枚、自分のデッキから手札に加える。「このバトル中に破壊された自分のアーティファクト・カードの名前」が6種類以上なら、自分のEPを1回復。

最新弾、ミスタルシアの英雄で登場した新たなアーティファクトフォロワー、《ゲートリベレーター・ラズリ》

一つ目の効果は「《レディアントアーティファクト》を1コストにしてデッキに加える」能力。5コストで山札に加えても十分に強力だったレディアントをまさかの1コストでデッキに加える、インフレを強く感じさせる能力を持つ。特にアンリミテッドにはデッキからAFを引き抜くカードやPPサポートが豊富に存在するため、より強くこの効果を活かすことが出来る。

そして本命の二つ目の効果は「1コストスペルをデッキから手札に加える」能力。ローテーションにおける《廻り出す運命》を念頭にデザインされた効果と思われるが、アンリミテッドにおいてはなんと制限カードの《機構の解放》をサーチしてくることができる。解放は1枚プレイするだけで大きく勝ちに近づくカードであり、それをサーチしてくる効果は極めて強力。ラズリ自体をサーチしてくるカードの存在を含め、実質的にデッキに10枚ほど解放にアクセスできるカードを積めるようになった。

本体がアーティファクトタイプを持つことから様々なAFサポートカードの恩恵を受けられる強みもあり、【AFネメシス】においては革命的な新戦力と言える。


また同弾の新戦力として《遺物の同調》も登場。

《遺物の同調》
コスト0/スペル/ネメシス
・スピネのアーティファクト
・神秘の遺物・スピネ&ルチル
チョイス した1枚を手札に加える。

1コストで《スピネのアーティファクト》を場に出す《終末の番人・スピネ》と似た効果を持つカードだが、「《加速装置》でPPが回復する」「《生命の量産》で選択出来る」「アクセラ外しの必要がない」とほぼ完全上位互換といって良い性能を持つ。

《スピネのアーティファクト》を6枚体制でデッキに積めるようになり、安定性が大きく向上した。

純AFへの回帰  

ラズリの登場により《アーティファクトスキャン》の採用が難しくなったこと、また《レディアントアーティファクト》だけで十分打点が見込めることから、種類ギミックを排した形の【純AFネメシス】が流行している。

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デッキリスト


基本的なリーサルパターンは

の2つ。これに採用カードによっては後述の共鳴バーンやグリームニルバーストも可能となる。

基本的に解放単体でも5Tリーサルが狙える上、《加速装置》が絡めば4ターン目に勝ちうる圧倒的なデッキパワーを誇る。

再評価されたカード達  

ラズリの登場によりこれまで採用率の低かったカードの再評価が進んでいる。

《機械の加速兵》  

《機械の加速兵》
コスト4/フォロワー/ネメシス/機械
3/4→5/6
ファンファーレ 加速装置1枚を手札に加える。アーティファクト・カードをランダムに1枚、自分のデッキから手札に加える。

追加の《加速装置》といえるカード。追加でアーティファクトも引っ張ってくるため、このカードを先4でプレイできれば、高い確率で先5OTKが可能となる。

ただ後手でプレーする余裕がないのが難点。

《古代の自動機械》  

《古代の自動機械》
コスト1/アミュレット/ネメシス
・アーティファクト兵招集
・アーティファクトの輝き
手札にあるとき、自分の残りPPが1以上で、共鳴 状態ならチョイス したカードとしてプレイする。
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カウントダウン 2
自分のターン終了時、ミスティックアーティファクト、レディアントアーティファクト、プライムアーティファクトの中から、ランダムに異なる2枚をデッキに加える。
《アーティファクト兵招集》(トークンカード)
コスト1/アミュレット/ネメシス
カウントダウン 2
自分のターン開始時、コスト3以上のアーティファクト・カードをランダムに1枚、自分のデッキから手札に加える。

共鳴状態でプレイすると、「コスト3以上のアーティファクトをサーチする」《アーティファクト兵招集》として扱うことができるアミュレット。

他のアーティファクトサーチ札と異なり、確定でラズリをサーチ出来るカードとして採用が見られるようになった。

ミラー意識の構築  

完全にAF環境が到来しており、ミラーマッチを意識したカード選択が増えている。

《虚数物体》  

《虚数物体》
コスト1/アミュレット/ネメシス
カウントダウン 2
このアミュレットが場にある限り、自分のリーダーへの4以上のダメージは3になる。
ファンファーレ 自分の手札にアーティファクト・カードがあるならランダムに1枚捨て、カウントダウン を2遅らせる。

古くからおなじみのダメージカットアミュレット。これを張るだけで《レディアントアーティファクト》絡みのOTKパターンは殆どを封じることができる。。

後述のエネスやグリームニルなど、このカードの存在を前提とした上で更なる対策カードが採用されるほど影響度の高い存在と言える。


余談だが新弾で《オベロン》が登場し新たな構築を模索している【ホズミエルフ】は、このカードの流行の被害を最も受けているデッキだろう。

《音速の突破》  

《音速の突破》
コスト0/スペル/ネメシス
自分のネメシス・フォロワー1体は突進 を持つ。
それがアーティファクト・フォロワーなら、さらに、「EPを消費せず進化できる」を持つ。(1ターンに1体しか進化できない制限はある)

0コストでアーティファクトに突進を付与するスペル。ミラーマッチにおいてはお互い3ターン目にラズリを出し合う展開になるが、その際後攻側がこのカードでラズリを処理することが出来るようになる。

当然だがライフを落とし込まれると相手のOTKの要求値が下がる上、《虚数物体》の張り合いになった際にもライフを高く保つ必要があるため、先攻側のラズリや犬への処理の重要度が高い。

また解放時で手札の枚数調整カードとしてや、場の邪魔な《メカニカルガンナー》などの退場にも使用することができる。

《勇気の少年・カシム》《解放の少女・ローザ》《暗雲の巫女・エネス》  

《勇気の少年・カシム》
コスト2/フォロワー/ネメシス
2/2→4/4
自分のリーダーが共鳴 でない状態から共鳴 状態になるたび、相手のリーダーと相手のフォロワーすべてに1ダメージ。
ファンファーレ 自分の手札1枚を消滅させる。それと同名のカード1枚をデッキに加える。このターン終了時、カードを1枚引く。

進化時 自分の場に解放の少女・ローザがいないなら、1体を出す。

一年前のAF夏祭りの主役。非共鳴→共鳴状態になる度に1点バーンを飛ばすシリーズ。《メカニカルドッグ》に《生命の量産》を使用し、ひたすら犬を出すことでバーンを刻み続けての勝つプランを目指せる。

前述の《虚数物体》を貫通して勝てるカードの1枚であり、虚数が貼られていなくとも打点補助カードとして使用可能。また《ペインレスサムライ》に守護を付与するデッキに対しても一定の対策となる。

基本的に「2コストのカシム→2コストだが進化権の必要なローザ→3コストのエネス」の優先度となるが、これを全種5枚採用した共鳴型のデッキも存在する。

《虚無ノ哭風・グリームニル》  

《虚無ノ哭風・グリームニル》
コスト4/フォロワー/ニュートラル
3/5→5/7
ファンファーレ ランダムな相手のリーダーか相手のフォロワー1体に2ダメージ。これを1回行う。「このバトル中、自分のフォロワーが進化した回数」が5回以上なら、1回ではなく5回行う。

ファンファーレで2点×5のバーンを飛ばすフォロワー。《メカニカルドッグ》により容易に進化5回の条件を達成できる。

カシムやエネスと同じく、《虚数物体》の上から勝つことを可能とするカード。

カシムと異なり後ドローが許される点、また「レディアント進化6点+レディアント4点+グリームニル10点」のOTKパターンにより《マーキュリーイージス・シオン》の替わりとして扱える点が長所となる。

今後の展望  

圧倒的なデッキパワーそして現在の使用率を考えれば、まず間違いなく近いうちに《機構の解放》の禁止指定が行われると思われる。

解放絡みのスーパームーブを体感できる期間はそう長くないので、今の内に触れておくことをお勧めしたい。



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Last-modified: 2023-06-30 (金)