#author("2022-03-24T22:35:54+09:00","default:kazu","kazu") #author("2023-07-15T22:26:19+09:00","default:kazu","kazu") *OOSアンリミテッド [#k7f71d4b] ''期間:2021年12月27日~2022年3月25日''~ ~ ''新カードパック:OMEN OF STORMS 十禍闘争''~ ~ フォーマット制定後、初めてJCG開催のないシーズンとなった。競技環境には強い逆風が吹いている。~ ~ #contents ~ #google_AdSense(ca-pub-4417274771760328,4230873914) ~ **環境推移 [#w2e79160] ***2021年12月27日 [[OMEN OF STORMS 十禍闘争]]リリース [#i9ddea56] -''【骸ネクロ】の躍進''~ 直球の強化カードである《スピリットイーター》が登場。また1コストアミュレット/大型疾走フォロワー両方のモードで使える《荒天の雷神》も登場し、デッキが大きく強化された。~ ~ 従来の《プリンセスナイト》確定サーチ型だけでなく、旧【ラスワネクロ】に《スピリットイーター》を採用した【ラスワ骸ネクロ】と呼ばれるデッキも登場。~ ~ ***2022年1月6日 《忌まわしき再誕》能力変更 [#p7c1f935] -''ラスワデッキの弱体化''~ ローテーションで圧倒的な支配率を見せていた【進化ネクロ】の弱体化措置として、《忌まわしき再誕》が2コスト&ネクロフォロワー限定にナーフ。ゲームスピードの早いアンリミテッドにおいて1コスト→2コストのナーフはローテーションより影響が大きく、ラスワ系デッキは大きな被害を受けた。~ ~ -''【安息ベレロフォンビショップ】の台頭''~ 《ベレロフォン》を軸とした安息系デッキが成立。従来のアミュレット系安息デッキと比べ回復カードが豊富に採用されており、高い耐久力を誇る。~ ~ ***2022年2月1日 アディショナルカードリリース [#j1104e7c] -''新ヴァーナレクによりアグロ要素の濃くなった【狂乱ヴァンプ】''~ 《愛絶の姦淫・ヴァーナレク》の登場により強化された【狂乱ヴァンプ】。環境に《安息の領域》が存在することもあり、《闇喰らいの蝙蝠》型からアグロ型へとデッキが変化していった。~ ~ -''奏絶【AFネメシス】''~ ネメシスの葬送スペルである《舞い戻る奏絶》が登場。解放下で盤面を埋めずに動けるカードであり、徐々に採用枚数を増やしていく。~ ~ **代表的なデッキ [#z8e23435] ***【安息ベレロフォンビショップ】 [#a8250706] 新カード:《ベレロフォン》/《悠久の絶望》/《絶望の安息・マーウィン》/《砕氷の聖獣》~ 《ベレロフォン》 コスト4/フォロワー/ビショップ 4/3→6/5 自分のターン終了時、自分のリーダーと自分のフォロワーすべてを1回復。 進化後 自分のターン終了時、自分のリーダーと自分のフォロワーすべてを2回復。 進化時 このバトル中、自分のリーダーは「自分のターン中、「自分のリーダーか自分のフォロワー(または両方)を回復させる」能力が働くたび、相手のリーダーと相手のフォロワーすべてに1ダメージ。上限は1ターンに10回」を持つ。リーダーはこの能力を重複して持たない。 《絶望の悠久》 コスト3/アミュレット カウントダウン3 自分のターン終了時、自部の場に攻撃済み状態のフォロワーがいないなら、自分のリーダーを2回復。カードを1枚引く。 ~ 《ベレロフォン》の登場により成立した、OOSアンリミを象徴するデッキ。~ ~ 《ベレロフォン》のリーダー付与効果と豊富な回復スペルにより耐久しつつ、隙をみて《聖なる弓使い・クルト》のバーンを決める。《安息の領域》によるダメージカットでワンショット系コンボや大型フォロワーの横並べにも耐性を持ち、さらに攻撃不可により除去されず場に残ったフォロワー+クルトで一気に削り切る、クルトを複数枚そろえてバーンといった早期決着を狙うことも可能。強力なデッキとして環境で流行した。 アディショナルでは《絶望の安息・マーウィン》、《悠久の絶望》と実戦レベルのカードを2種類も獲得。マーウィンは回復カードを温存しつつ盤面に干渉できるカードで、【骸ネクロ】のような除去しきることが難しい対面や【連携ロイヤル】の出してくる《ビクトリーブレイダー》への解答にもなった。《悠久の絶望》は、設置型の回復で除去やクルトOTKの要求値を下げながら計3ドローとこのデッキのために生まれたようなカード。~ ~ 他の強化を受けたデッキと張り合い、アディショナル環境でも活躍を続けた。~ ~ ***【AFネメシス】 [#p1c27053] 新カード:《アストロウィング・ララミア》/《舞い戻る奏絶》/《機構の発見》/《音速の突破》~ ~ 《アストロウィング・ララミア》 コスト2/フォロワー/ネメシス/機械・アーティファクト 2/2→4/4 突進 ファンファーレ 「このバトル中に破壊された自分のアーティファクト・カードの名前」が6種類以上なら、相手のフォロワーすべてに4ダメージ。 進化後 疾走 《舞い戻る奏絶》 コスト1/スペル/ネメシス 葬送したなら、それと同名のフォロワー1枚を手札に加える。 その後、このバトル中に破壊された自分のフォロワーが10体以上なら、このバトル中に破壊された「コスト3、4の自分のフォロワー」と同名のフォロワー1枚ずつを手札に加える。(同じコストのフォロワーが複数あるなら、その中からランダム) 《アストロウィング・ララミア》、《機構の発見》、《音速の突破》を獲得。《アストロウィング・ララミア》は前環境において標準搭載されていた《音速の機構・ララミア》と比較して勝っている点が多く、新たなアーティファクトフォロワーとして採用された。~ ~ 《機構の発見》は《アナライズアーティファクト》の安定供給に貢献するカード、《音速の突破》は突進付与での面処理/解放下で手札を空けられるカードと、採用例が見られたカードであり、着実にデッキが強化された。~ ~ 更にアディショナルにおいて《舞い戻る奏絶》を獲得。葬送に《機構の解放》の効果が反応するため、《加速装置》や当て先がない状況でも盤面を埋めずに動くことができる。更に、盤面に出す→フォロワーに当てる/スピネを打つという手続きを踏まず直接破壊されたフォロワーの種類を増やせるカードであり、早期の6種達成にも貢献。ランカーを中心に広まりを見せていった。~ ~ OOSだけでも4種も採用できる候補を獲得し、また《安息の領域》や《スピリットイーター》対策として《水銀の遮断》に注目が集まるなど、前期以上構築に多様性があるデッキとなった。~ ~ ***【骸ネクロ】 [#g86744ab] 新カード:《スピリットイーター》/《霊体の侵入》/《荒天の雷神》 《スピリットイーター》 コスト9/フォロワー/ネクロマンサー 6/6→8/8 結晶2;カウントダウン8 自分のターン中、自分がネクロマンスしたとき、このカウントダウンを1進める。 自分のターン終了時、自分の墓場を+1する。 ラストワード スピリットイーター1体を出す。 --------- 場に出たとき、ランダムな相手のフォロワー2体を破壊する。 必殺 相手のフォロワーが破壊されるたび、相手のリーダーに1ダメージ。自分のリーダーを1回復。上限は1ターンに10回。 新たな結晶出し可能大型フォロワーとして《スピリットイーター》を獲得。場に出たときに盤面除去+バーン+回復を一気に行う効果をもち、スタッツも6/6と十分大きい。このカードの登場により強力な切り返し手段を手に入れ、デッキが大きく強化された。~ 《荒天の雷神》も、葬送して疾走させる、ドローを進める、骸ターンの面を埋めると器用な使い方ができるカード。状況によっては直接プレイしてリーサルを取ることもできる。~ ~ 早期の骸展開の突破力もあり、シーズンを通して一定の活躍を見せた。このデッキの対策として《ワールドブレイク》を採用するプレーヤーもおり、環境に大きく影響を与えたことが窺える。~ ~ ***【狂乱ヴァンプ】 [#g998e970] 新カード:《愛絶の姦淫・ヴァーナレク》/《愛絶の崇拝者》/《イモータルペイン》~ ~ 《愛絶の姦淫・ヴァーナレク》 コスト3/フォロワー/ヴァンパイア 1/3→3/5 疾走 ファンファーレ 愛絶の飛翔1枚を手札に加える。狂乱状態なら、+2/+2する。 ラストワード 狂乱状態なら、ラストワードを持たない。愛絶の姦淫・ヴァーナレク7枚をデッキに加える。 これといった新カードは無かったが前環境から引き続き活躍。苦手寄りの対面である【安息ベレロフォンビショップ】の台頭を受けながらも、持ち前のデッキパワーにより一定の存在感を示す。 アディショナルにおいて強力な疾走フォロワーである《愛絶の姦淫・ヴァーナレク》を獲得。3/3/5という優れたスタッツに加え、AOE/ダメカの影響を受けない打点である《愛絶の飛翔》の生成、ラストワードでデッキ内の打点カードを増やす複製効果を持ち、デッキを大きく強化。 このカードの登場により、アディ前において主流だった《夜天の吸血鬼》の遅延+《闇喰らいの蝙蝠》のワンショットプラン搭載型から、旧版である《姦淫の絶傑・ヴァーナレク》まで採用したアグロ型へ移行していった。 ***【超越ウィッチ】 [#y0e5cba9] 新カード:《叡智の神鳥》/《陰陽の秘法》/《アイスストーム》~ ~ 《叡智の神鳥》 コスト2/フォロワー/ウィッチ 2/2 アクセラレート1;自分のリーダーを2回復。カードを1枚引く。 --------- ファンファーレ ランダムな相手のフォロワー2体に2ダメージ。 エンハンス3;ランダムな自分の手札1枚を捨てる。 《陰陽の秘法》 コスト1/スペル/ウィッチ 自分の手札の「スペルブーストを持つカード」1枚にスペルブーストを1回行う。 強力な1コストスペルである《叡智の神鳥》と《陰陽の秘法》を獲得。PP調整で《知恵の光》として使えるカードながら場合によっては除去としても使用できる《叡智の神鳥》は特にデッキを強化。~ ~ 流行していた【安息ベレロフォンビショップ】に有利が付くデッキということもあり、特にアディショナル前の環境で一定の流行を見せる。 ~ ***【秘術ウィッチ】 [#s2cd4547] 新カード:《ブルームウィッチ》/《アシッドゴーレム》~ ~ 《ブルームウィッチ》 コスト2/フォロワー/ウィッチ 2/2→4/4 ファンファーレ 土の秘術 カードを1枚引く。土の秘術2;1枚ではなく2枚。 ラストワード 大地の魔片1つを出す。 《アシッドゴーレム》 コスト3/フォロワー/ウィッチ 3/3→5/5 ファンファーレ 土の秘術 相手のリーダーに2ダメージ。 土の秘術 2;2ダメージでなく4ダメージ。 土の秘術 3;4ダメージではなく6ダメージ。 進化時 相手のフォロワー1体に4ダメージ。大地の魔片1つを出す。 スタックの消費と供給両方を行いつつ、カードをドローする《ブルームウィッチ》/バーンを行う《アシッドゴーレム》を獲得。両者ともに《スペリオルコントラクター》のスタック7消費に貢献するカードであり、デッキを強化。~ ~ アディショナル後の環境において流行していた【狂乱ヴァンプ】に対し有利を取れるデッキということで、一定数環境に存在した。~ ~ **影響を与えたカード [#ped74a15] ***ニュートラル [#cf4f3891] -''《流浪の指揮者》''~ ディスカード&ドロー能力を持つフォロワーとして【ディスカードドラゴン】【アックステイカーロイヤル】などに採用される例が見られた。~ ~ -''《ゴブリンの奇襲》''~ 序盤の0コスト除去スペルとして、各種デッキに採用される例が見られた。~ ~ -''《荒天の雷神》''~ 1コストドローアミュレット、7/5/5疾走として【骸ネクロ】を強化。~ ~ ***エルフ [#tf409553] -''《輪廻する回生》''~ 1コストバウンスとして【豪リノエルフ】に採用される例が見られた。~ ~ ***ロイヤル [#p0737be2] -''《銃士の誓い》''~ 5コストのパワーカードとして【連携ロイヤル】に採用される例が見られた。~ ~ ***ウィッチ [#c30bd18a] -''《陰陽の秘法》''~ 1コストで2スペルブーストを進めるスペルとして【超越ウィッチ】を強化。~ ~ -''《ブルームウィッチ》''~ スタックの消費と供給両方を行うドロー持ちフォロワーとして【秘術ウィッチ】を強化。~ ~ -''《叡智の神鳥》''~ 回復付きの《知恵の光》としてスペル系ウィッチを強化。~ ~ -''《アシッドゴーレム》''~ 盤面処理とバーンを同時に行うフォロワーとして【秘術ウィッチ】を強化。~ ~ -''《アイスストーム》''~ スペルブーストでコストの下がるAOEとして【超越ウィッチ】で採用される例が見られた。~ ~ ***ドラゴン [#t9577e94] -''《ブリザードハート・フィルレイン》''~ 覚醒時に相手の手札のカードのコストを+1するフォロワーとして、各種ドラゴンデッキに採用される例が見られた。~ ~ -''《銀氷の吹雪》''~ 除去カードとして【接近ダゴンドラゴン】に採用される例が見られた。~ ~ ***ネクロマンサー [#e02234be] -''《霊体の侵入》''~ 1/3/3疾走として各種ネクロデッキに採用される例が見られた。~ ~ -''《クランプス》''~ 墓場稼ぎ&ドローが可能なスペルとして各種グレモリーデッキを強化。~ ~ -''《スピリットイーター》''~ 結晶経由で場に出せる大型フォロワーとして【骸ネクロ】を大きく強化。~ ~ ***ヴァンパイア [#y48bc1f6] -''《愛絶の崇拝者》''~ AOE持ち1コスト自傷フォロワーとして【狂乱ヴァンプ】に採用される例が見られた。~ ~ -''《愛絶の姦淫・ヴァーナレク》''~ 強力な狂乱疾走フォロワーとして【狂乱ヴァンプ】を強化。~ ~ -''《イモータルペイン》''~ ダメージカットを付与するフォロワーとして【狂乱ヴァンプ】に採用される例が見られた。~ ~ ***ビショップ [#k70c0973] -''《ブライトパラディン・ウィルバート》''~ 除去と展開を両立する守護フォロワーとして【守護ビショップ】を強化。~ ~ -''《悠久の絶望》''~ 回復&ドローソースアミュレットとして【安息ベレロフォンビショップ】を強化。~ ~ -''《ベレロフォン》''~ 進化時効果で回復軸の各種デッキを大幅に強化。クルトOTKデッキが正統進化した【安息ベレロフォンビショップ】が成立。~ ~ -''《絶望の安息・マーウィン》''~ 強力な盤面処理能力、《安息の領域》との相性の良さもあり【安息ベレロフォンビショップ】を強化。~ ~ -''《砕氷の聖獣》''~ 1コスト回復スペルとして各種回復デッキを強化。~ ~ ***ネメシス [#ec647684] -''《音速の突破》''~ 0コストで突進&無料進化を付与するスペルとして【AFネメシス】で採用される例が見られた。~ ~ -''《舞い戻る奏絶》''~ 盤面を埋めずにAF破壊種類を稼ぎ《機構の解放》のPP回復&ドロー効果を起動させるスペルとして【AFネメシス】を強化。~ ~ -''《アストロウィング・ララミア》''~ デッキに直接採用できる新たなAFフォロワーとして【AFネメシス】を強化。~ ~ -''《機構の発見》''~ 《アナライズアーティファクト》を出すスペルとして【AFネメシス】に採用される例が見られた。~